川口市内(公園等)の放射線量測定及び同場所で採取した土壌の測定結果
簡易測定器(堀場 Radi PA-1000)による放射線量(μSv/h)と土壌測定値(対重量Kg当たりのBq値)を表にしました。
(本来ならば、土壌の深さを一定の条件で採取すべきでしたが、その場所により土壌状態が異なるため同条件には出来ませんでした。)
*土壌測定シートの 別窓表示はコチラをクリック。
[測定してみて・・・]
放射線量(γ)値の差が僅かでも、土壌検査のベクレル値に大きな差が出ることがあります。
放射線量が上がれば土壌測定値も必然的に高くなります。
((◎上記文比較対象データ:『採取土を袋詰め後、袋上直置きで堀場 Radi PA-1000による測定値』と『土壌を検査機関にて測定した測定値(Bq/Kg)』を比較考察))
((◎土質(水の浸透度の違い)により測定結果に影響を及ぼす事が考えられ、相関についてはその都度検討が必要かと思われます。))
素人の私たちが放射性物質の沈着傾向を正確に把握する事は難しいかもしれません。
それでも、実際に自分で現場をまわり、自分の目で見て確認する事が重要であるという信念のもと測定を行っています。
[簡易測定器で測定する意味?]
実際に測定する現場では、当然のことその都度条件が異なります。
その為、断定的な事は言えませんが、簡易測定器による測定であっても、その土地がどれだけ放射性物質に汚染されているか?という疑問に対しての一つの指標になります。
そして私たちの様な素人であっても測定で得た数値を元におおよその予測が出来るなら、適切な対応を導くための一つの材料になるのではと思います。
このようなことからも、誰でも手軽に行なえる簡易測定器による測定を継続的に行っていくべきだと思っています。
行政担当課の方々も放射能測定に関して、最初は手探り状態でのことで今まで大変苦労されてきた事だと思います。いつもお疲れ様です。
現在は、測定にもかなり慣れて来ていることと思いますが、今後は今までの経験から得られたことも含め今まで以上の段階へとシフトアップする時期にあると思うのですが?!
(私たちからの提案を別項で記載してます。)
そんな中で現状、行政の方達の行なう測定は、絶対的な人員不足などの理由からか、残念ながら子ども目線での測定は出来ていないのが現状だと思います。
実際の行政発表では基準値を超える場所は無いとされた公園も、私達が後で時間をかけ丁寧に測定すると、子供たちが遊ぶ事が可能な場所で基準値超えの汚染箇所を容易に見つける事ができます。(何故、このような事が頻繁に生じるのでしょうか?!)
ですから、自分達で測る必要があり、その意味が大きく、結果安心につながると思います。
最近の傾向として私達が危惧している事の一つに、あの原発事故による最悪の産物(放射能汚染)が既に過去に起こったものとして扱われ忘れ去られているような気がします。この事は、色々な理由により生じている人為的な社会現象であると私たちは考えています。
本当に安全であればそれに越した事ありませんが、そうで無い事は測定していれば一目瞭然です。
『放射能測定する事の意味?』という問いかけに対する答えの一つとしてこの事があげられます。
[行政への提言とお願い]
川口市内の汚染箇所を出来るだけ速やかに除染する為に、行政の方達の対応をもっと現実的そして柔軟にして頂きたいと思います。
私たち市民の個人測定により数値報告があった時は、簡易測定器での数値だとしてもその数値をもっと有効利用出来るようなシステムにすべきではないでしょうか?!
そうすることにより、今よりも数段効率アップしますし、私たちの血税も無駄なく使用する事になり経費削減にもなります。
そして何よりも、とりこぼしの無い除染がスムーズにできて、結果子供たちが安心して過ごせるような街になります。
この事は、とても重要な事だと考えます。
私達が測定していて「川口市内は大抵の場所が子どもに優しく安全である」と測定により実証できないことには見逃すわけにはいかないのです。
正直なところ、市がHPで公表している測定結果は測定箇所が充分でないと言わざるをえません。
100%信用できない理由は、測定に対する行政の姿勢です。
先述しましたが、HP上で「基準値を超える場所はありませんでした。」と発表されたところを測定すると日立アロカの機器で再測定しても基準値を超えるであろうといった数値を容易に確認できるという事です。(私達が測定する場所は、当然ながら子どもがそこで活動できる場所を基準としています。)
行政の担当の方達が一生懸命にやって頂いている事は分かっています。
しかし、もったいないやり方で測定しているだけです。
子ども目線で、はじめからやっていれば無駄が少なくて済むのです。
本当にお願いします。
[できれば!?ではなく、そうすべき!!]
大人で測定器をお持ちの方(現在川口市では貸し出しを行なっています)は、特に子ども達が集まる場所を積極的に測定していただきたいと思います。
そして、必要があれば除染のプランニングまでして頂ければ、子ども達の被曝を最小限に止める事が出来ます。
素人が測定することについては、賛否両論あると思います。
測定者が線源に近付くということは、ある程度は被曝するという事になります。
測定の際は、その事を理解して、被曝を最小限に抑えるための工夫をしていただきたいと思います。
[最後に・・・]
放射能問題に関し、自分達の健康・生命は、自分自身で守らないと安心できないのが現状です(別の意味で今までもそうなのですが・・・)。
国や行政は、現在に至るまで私たち市民(特に弱者である子ども)の健康・生命を積極的に守ろうとする姿勢を示せないでいます。
そういった中では誠意も感じられませんし不安な毎日を過ごしている方も多いのです。
こういった事を直接指摘されるまで放置することが当たり前の世の中になってしまっています。
立場ある人達は口を揃えて、縦割りだから・・・立場的に・・・しがらみが・・・等々、同じ事を言い訳として繰り返します。
あなた方が、発する言葉一つで私たちの未来が決まってしまうくらい重みがある事をもっと理解して頂きたいものです。
私たち保護者が、自分で行動を起こさず、やって貰えるのを待っている間に被害を受けるのは子ども達です。
何でも良いんです。出来ることから、何かしらあるはずです。
何が出来るかを考え、そして大人たちみんなで出来る事をやって、出来るだけ早く綺麗な街にしたいな!と考え、そうなる事を願っているだけです。
◎上記土壌測定シートのデータをグーグルマップにポイントしたものはコチラ。
より大きな地図で 川口市土壌測定結果 を表示
twitter@usakawai